ヘルニアの犬に適したドッグフード
ダックスフンドやコーギー、シーズなどの犬種(軟骨異栄養性犬種)や老犬がなりやすい病気に「ヘルニア」があります。
椎間板ヘルニアが正式な病名です。
椎間板は、脊椎(背骨)の間にあり、クッションのような役割をしています。
これは、椎間板の中にあるゼリー状の髄液が衝撃を吸収しているからです。
この椎間板が飛び出して背骨の中を通っている脊髄を圧迫して痛みや歩行障害を引き起こすのが椎間板ヘルニアです。
ダックスフンドなど軟骨異栄養性犬種は、2才ぐらいまでに髄核が軟骨のように変化します。
このため、椎間板が衝撃を吸収しづらくなり、椎間板が飛び出しやすくなるのです。
軟骨異栄養性犬種がかかるヘルニアをハンセンⅠ型椎間板ヘルニアと呼びます。
一方加齢によるヘルニアは、ハンセンⅡ型椎間板ヘルニアで、椎間板が変性することが原因になります。
では、ヘルニアを予防や改善のためにはどのようなドッグフードを選ぶのが良いのでしょうか?
ヘルニアの予防には、筋肉の量を増やし、筋肉の質を良くすることが重要です。
そのためには、良質の動物性タンパク質を含んだドッグフードを選ぶようにしましょう。
また、肥満は背骨に負担をかけるので、カロリーの少ない低脂肪のドッグフードもオススメです。
老犬には、軟骨をつくる材料となる「コンドロイチン」や軟骨を強化する働きのある「グルコサミン」が入ったドッグフードも効果的です。
ヘルニアの予防や改善には、良質の動物性タンパク質で低カロリー、さらにグルコサミンなど軟骨の良い成分の含んだドッグフードを選んで下さい。
また、ドッグフード以外では、滑りやすいフローリングにはカーペットなどを敷いたり、段差のある箇所は避けるなど、腰に負担のかからないように工夫することも必要です。
愛犬を抱いた時に痛みで鳴いたり、いつもの段差をこえられなくなった時には、ヘルニアの疑いがあります。
勝手に自己診断せずに、動物病院で診察してもらうことが大切ですね。